ワイヤレスモビリティ事業– Wireless Mobility –

「電界結合方式」を利用したワイヤレス走行中給電

富士ウェーブは、「安全性」、「コスト」、「省エネ」の観点で「電界結合方式」をモビリティにおけるワイヤレス走行中給電に採用し、各種関連技術の開発を進めています。

富士ウェーブは、ワイヤレス走行中給電にふさわしいのは、どの給電方式か、

  • 漏洩電磁界の範囲
  • 給電間隔
  • 電極の素材
  • 電極間の横ズレ

の4つに着目した検討を行い、

一般的にワイヤレス走行中給電に利用されている「磁界結合方式」ではなく、「電界結合方式」を選択しました。

電界結合方式」なら「磁界結合方式」の弱点を克服する可能性があると考えています。

主要な給電方式

スクロールできます
磁界結合方式電界結合方式マイクロ波方式
送受信構造
コイルを利用して、電力を伝える。「電磁誘導の法則」を用いた方式

電極平板を利用して電力を伝える。「静電容量結合」を用いた方式

マイクロ波やレーザー光を利用して、電力を伝える方式
特徴大電力伝送が可能
位置ズレに弱い
位置ズレに強い
遠方空間へ伝わりにくい
長距離伝送が可能
・伝送効率が低い

それぞれの方式については一長一短があり、磁界結合方式、電界結合方式については、近距離での給電に有効で、マイクロ波方式は遠距離での給電の利用されています。

ワイヤレス給電を利用する目的や利用環境に最適な技術を選択することが重要です。
富士ウェーブでは、それぞれの方式を熟知したメンバーがそろっており、ワイヤレス走行中給電には、「電界結合方式」を採用しました。

ワイヤレス走行中給電の実証実験

現在、富士吉田市でワイヤレス走行中給電の実証実験の準備を進めています。
今後もコア技術である「ワイヤレス給電技術」を活用し、各種モビリティ(自動車、電車など)分野や家電分野などに積極的に展開し、本分野のパイオニアを目指します。

産学官の提携

富士ウェーブでは、ワイヤレスモビリティ事業の産学官連携を進めています。
EVには電界結合方式を採用し、富士吉田市での実証実験から社会実装、更に富士北麓エリアのスーパーシティなどへの発展を目指します。
企業、学術機関、自治体の産学官連携を結び、構想実現に向け取り組みを進めています。